去年 MacBook Pro を購入してからいままで OS X 10.6 Snow Leopard (以下、Snow Leopard) でがんばってきたけど、環境がなんだがごちゃついてきたのでクリーンインストールを決断。せっかくなので、いまさらながら OS をバージョンアップしてみることにしたよ。
XCode & Command Line Tools
まづはここから。
OS X 用の開発ツール及びコマンドラインツールの一式。これがなければソースコードを落としてきてビルドもできず、 Homebrew などのパッケージマネージャも利用できないので、OS X を UNIX として活用したいならば、この開発環境はかならず必要になる。
会員登録が必要だけど無料。ダウンロードすべきは Xcode 4.3.x for Lion と Command Line Tools for Xcode のふたつ。
インストール当時の最新版は、Xcode 4.3.1 for Lion と Command Line Tools for Xcode - February 2012 。
フォント
趣味。
コマンドラインやエディタで使ふには等幅の Migu 1M と 2M 、その他のプロポーショナルな表示には MiguMix 1P や 2P なんかがおすすめ。でも Mac には綺麗なフォントがいろいろ入ってるので、ひとによっては必要性を感じないかも。
Homebrew
Homebrew は Mac OS X 用のパッケージマネージャ。Debian/Ubuntu でいふところの apt-get
的なもの。
従来 OS X には MacPorts や Fink などがあったものの、最近はこっちの方が使ひやすくてカスタマイズもできて、ってことで人気。
導入には XCode と Command Line Tools for XCode が必須。
/usr/bin/ruby -e "$(/usr/bin/curl -fksSL https://raw.github.com/mxcl/homebrew/master/Library/Contributions/install_homebrew.rb)" brew install git brew update
apt-get
はビルド済みの deb パッケージのアプリケーションをインストールするツールだけれど、 brew
はソースコードとビルドを自動化してくれる。
Mono & F#
この記事を書いた時点では、 Beta Version: 2.10.9
の Mac 用 MRE と MDK を順番に入れる。公開されたばかりの Alpha Version: 2.11.0
だと通らないので、ちょっと待ち。
Python (pythonbrew)
Python はもはや説明不要な気がするけれど、pythonbrew
(pybrew
) は Python の仮想環境 (virtualenv) を管理できる。複数のバージョンの Python をシステムを切り離して導入したり、用途によって専用の仮想環境を作ったり、ってことが簡単。
- Mac OS X 10.7.3 Lionでpythonbrew, virtualenv, pip, buildoutなPython環境を構築する 第1回 はじめに - A Way of Code
- Mac OS X Lion + Xcode 4.2.1環境にLLVM-GCCではないGCC 4.2.1 (Apple build 5666.3) をインストールする - A Way of Code
基本的にはこの記事のいふとほりに。ちなみに LLVM-GCC ではない GCC
が欲しい場合は、下だけでもやっとくと良いです。
Ruby (rbenv + ruby-build + rbenv-gemset)
こっちは Ruby の仮想環境管理ツール。brew
で git
が入ってれば、そのまま入れるだけ。
このみっつについては、 Git のリポジトリからとってきたディレクトリを $HOME 以下に置いて、 .bashrc や .zshrc に追記して、で済むやうになってます。
cd git clone git://github.com/sstephenson/rbenv.git .rbenv echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> $HOME/.bash_profile echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> $HOME/.bash_profile echo 'source ~/.rbenv/completions/rbenv.bash' >> $HOME/.bash_profile . $HOME/.bash_profile mkdir -p ~/.rbenv/plugins cd ~/.rbenv/plugins git clone git://github.com/sstephenson/ruby-build.git git clone git://github.com/jamis/rbenv-gemset.git rbenv install 1.9.3-p125 rbenv rehash rbenv global 1.9.3-p125
こんな感じで良い、気がする。
byobu
tmux
があれば基本要らないんだけど。
brew install byobu
で入る…入るが… readlink
が動くとは言ってゐない…
Bug #740370 “readlink -f not supported on OS X/BSD” : Bugs : byobu を見ると Status が Fix Released
になってるんですが、最新の 5.16 には反映されてない…? 出てくるエラーが readlink: illegal option -- f
なので、まんまこれっすね。
Mac では byobu
は使はないので放置。
htop
htop
は、いはゆる「topコマンドのつよいやつ」*1。Windows でいふところのタスクマネージャと似たやうなものです。プロセスを kill できますし。
これは brew
にはないけど、OS X 向けに改造したのがあったのでこれを入れてみる。
for Snow Leopard
だけれど、 Lion でもビルドが通って実行もできた。……が、アプリごとの CPU とメモリの使用率が見えない。まあコアごとの CPU 使用率とかメモリの使用量は正常に見えるので十分便利ですね。
w3m
ページャ兼テキストブラウザ。コマンドラインで作業中にローカルの HTML ファイルを読みたい、ってときには氏ぬほど便利ですね。
これはちょっとだけ工程が多い。上に書いた LLVM ではない GCC
が必要になる。
brew install --use-gcc bdw-gc brew install w3m
*1:会社の元先輩より